古生物1
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時代区分
大きく区分すると先カンブリア時代と顕生累代に分類される. 先カンブリア時代はバクテリアなど目に見えないような小さい生き物がいる一方, 顕生累代は目に見えるような大きい生物が繁栄した.
その中で特に顕生累代は古生代,中生代,新生代に分類される. 古生代は三葉虫やウミユリ,中生代は三葉虫など,新生代はそれ以降の哺乳類などがあらわれる.
先カンブリア時代
地球が誕生したのは約 46 億年前で,その後冥王代がやってくる(46 億年前 ~ 40 億年前). このころは地殻すらなく,「残る」「残らない」のスケールではない. この次は太古代(始生代)がくる.冥王代と含んでアーキアンと呼ばれることもある. このころから地殻ができ,細菌やバクテリアが出現する. シアノバクテリアとかストロマトライトとかはこの時代に対応する. この次に原生代がくる.プロテロゾイックとも呼ばれる. ホロディスキア(数珠みたいなのがつながったやつ)とかはこの時代. バクテリアより大きな化石のうち,最も古いものもこの時代に見つかっている(グリパニア) このあといくつかの氷河期を経験してエディアカラ紀に突入する.
エディアカラ紀
このころの化石は体が直接残っているわけではなく,印象化石と呼ばれる, 体の跡や動いた跡の化石が残っている. このころの生物(エディアカラ生物群)は体節をもっていることから,原始的な節足動物だと考えられている. 一方で,現在の生物とは全く関係ないという主張もある. また,この時代の生物に肉食動物はいなかったと考えられている. この理由はまず「藻」(バクテリアマット)が削られた跡があること, さらに「硬い殻」をもつ生物が少なかったことが挙げられる. しかし,後半になると「硬い殻」をもつ生物が増え,肉食動物が出現し始めていることが分かる.
カンブリア紀
この時期の化石は鉱物質の物が多い. これと関連して三葉虫の化石がかなり多い. 三葉虫はエディアカラの化石などと比較してかなり発達しているため, これまでの進化論で考えてもこの時期に三葉虫が出現するのは突然すぎると疑問が残っていた. それもそのはずで,三葉虫とエディアカラの間に存在していた動物が残っていなかったため, 当時の資料だけだと三葉虫が突然現れたように見えてしまう. 三葉虫以前の生き物は比較的柔らかかったため,化石として残るには特別な条件が必要になるが, この特別な条件が揃ったのがあのバージェス頁岩. 頁岩は泥が圧縮されてできる層なので,酸素が薄く,生きものはまともに住めない. こうした層に急速に固められた柔らかい生き物がバクテリアさえいない環境で残って, 運よく化石になったということらしい.
オルドビス紀
この時期はシルル紀とカンブリア紀の重なりを指す. またこの時期から全盛が始まる筆石が出現する. カンブリア紀か~石炭紀まで生息しており,紀ごとに形態が異なるため,示準化石として知られている. あと特筆すべきは大量絶滅があったことだと思います. 顕生累代では計5回大量絶滅があったが,そのうち最初にあったものがこれ. 急激な氷河期と温室効果の連続で多くの種が絶滅してしまった.
シルル紀
オルドビス紀の大量絶滅から生きものは意外と早く回復した. 三葉虫や筆石も発生したが様子が変わっており,またウミサソリがこの時期に台頭した. ウミサソリは三葉虫よりも柔らかい殻をもっているため,意外と残っていないらしい. また,この時期に新しく台頭した生き物にサンゴと魚,陸上植物がある. 魚はこのころはまだ顎がない.
デボン紀
この時期からアンモナイトが栄え始める. また魚と陸上植物(特に樹木)が栄え始める. これまで時代を制覇していたのはウミサソリだったが,デボン紀からは 魚が顎を持ち始め,特にダンクルオステウスという全長 6~7 m ほどの魚が制覇するようになる. 一方で大量絶滅が 3 回も起きた時代でもある. 陸上植物の大量発生に合わせて二酸化炭素濃度が急激に上がったためとか言われてるらしい.
石炭紀
石炭を豊富に産出する地層だから石炭紀. この時期の樹木は現在の種子植物とは別の系統の植物で,いわゆるシダ植物みたいなものらしい. こうした植物が大量に発生して沼地とかに倒れて堆積,沈下,地熱作用で石炭になる,という機序で 石炭が大量に発生する. 顎のない魚はほぼ死に絶え,三葉虫も種類を減らしてしまった. このころは筆石は減ってしまったが,新しくフズリナが示準化石として用いられるようになった. 同様にウミユリもこの時代. 脊椎動物が陸上に出始めた.
ペルム紀
この時代の大陸(パンゲア)は一つに繋がっていたらしい. 石炭紀に栄えたシダ植物は乾燥で衰退し,代わりに乾燥に強い裸子植物が繁栄した. 石炭紀から栄えた陸上脊椎動物は爬虫類や単弓類が特に繁栄した. しかしこの時代の末期にまた大量絶滅が起こる. これは一番大きな絶滅であると同時に分かっていないことも多いらしい. この絶滅で古生代が終わり,中生代が始まる.
三畳紀
地層が三つに分かれていることが名前の由来. 水中では三葉虫やウミサソリは滅び,サンゴも少なくなった一方,カブトガニやオウムガイ,アンモナイトが繁栄した. 一方陸上では爬虫類が栄えはじめ,翼竜(自力で飛ぶ脊椎動物は初),肉食獣などが出現する. 三畳紀後半はいよいよ恐竜も出現する. しかし末期に二回の大量絶滅が起こる. 多くの生きものが絶滅し,特に直角貝(オウムガイ類)などが消え去った.
ジュラ紀
ジュラ山脈から由来するらしい. 層孔虫がまた繁栄のピークを迎えている.デボン紀に絶滅したはずが再び出現しているのはおもしろいね. 二枚貝や魚も種類が増え,繁栄していた. 特に注目するのはアンモナイトで,三畳紀の絶滅で息絶え絶えだったアンモナイトはここで盛り返す. ジュラ紀の地層分類に使われるほど種類が増えたらしい. 針葉樹も増え,それに伴って草食恐竜(アパトサウルスとか)が増えた. こうした草食動物は鬼デカい一方(20m超),こうした巨大恐竜を狩る肉食動物も増える.
白亜紀
「白亜」は白い土を意味する言葉で,この地層が白いことに由来する. この正体はバクテリアであるらしい. パンゲア大陸はこの時期に分裂し,海中ではアンモナイトの繁栄が起こっていた. しかしこの時期のアンモナイトは貝の巻き方が螺旋がほどけたような巻き方など複雑な形のものが多い. これは病気や奇形によるものではなく,異常巻きアンモナイトと呼ばれ,適応の結果獲得された特徴らしい. 地上では被子植物が反映し,それを食べる草食動物,肉食動物がともに栄えた. しかし隕石衝突によって大量絶滅が起こり,恐竜や翼竜,アンモナイトなどが絶滅した.
古第三紀
暁新世,始新世,漸新世の3つに分類される. 特に哺乳類の時代で,白亜紀の大量絶滅から自然が復活しつつあった. ウマやサイの仲間が繁栄しつつ, イヌやネコのようなもの(直接の仲間ではないが祖先は共通しているらしい?私がよく分かってない) が数を増やすようになる. 水中ではサンゴ礁が復活し,哺乳類(例えばクジラ)が出現するようになる.